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 2008年08月 



独自ドメインのブログへ引っ越しました!!

     → http://buebue.jp


針刺し事故 (2) 

昨日のつづきです。


さて、一般の方には、HCV(+)ってなんのことやら
わからないかもしれません。


ここで、病気の詳しい説明することは割愛しますが、

(詳しく知りたい方は、ネットでも十分調べられます)

簡単にいうと、HCV C型肝炎ウイルス で、
血液を介して人に伝染し、発症すれば急性肝炎
急性肝炎から70%くらいが 慢性肝炎 になり、
その数%が 肝硬変 、さらに数%が肝臓癌になるという病気です。

疾患が発見されてまだ20年経っていませんから、
それまでに輸血や血液製剤を使った方に、後になって見つかり、
問題になりました。

このような 医原性のもの 医療従事者の針刺し事故 に加え、
刺青(イレズミ) 覚せい剤のまわし射ち などによる感染が
原因になります。

通常、家族内感染(性行為感染、母乳感染、分娩時の感染)
心配ない とされています。


なので、普段の生活で感染することほとんどありません。


しかし、医療従事者にとっては、このとおりではありません。


万一、針刺ししてしまった場合について、
厚労省のHPに簡単に書いてありました。


>>> 厚労省のHP


今回の私の場合は、
25G注射針で患者の血液が付着したもの、
数日後にわかった HCV RNA 検査では

(治癒した肝炎じゃなくて、今現在肝炎だとわかる)

RNAはかなり高値 で、
かなり萎える状況です…


ただし、刺したのはほんの擦った程度で、
これを強みに抱いて、感染しないことを
数ヶ月(潜伏期間)、願うしかありません…


また、私の記憶では、針刺しによる感染成立は
1%よりずっと少ないと思っていたので、
このHPのデータ (数%) はかなりショックでした。

予習せずに授業に出て、
当てられちゃうくらいの確率じゃないですか…



そんなこんなで、もし発症したら…
って考えたら、気分が悪くなってきました…

結婚も子供もまだなのに…
(家族感染はないとはいえ、いい気分はしません…)



よかれと思って頑張ったこと で、
このような健康被害にあうなんて、
とてもやりきれない気持ちでいっぱいです…

患者さんを恨めしいとさえ思ってしまうのは
いけないことでしょうか…

自分の感染症を把握していない患者さんに
一瞬、憤りのようなものさえ、感じてしまいました…


でも、それは間違いです…


世の中は分担・分業ですから、
医学に関し、世間に周知する責任があるのは医療関係者です。

知識を持たないことで、
一般の人が感染症を蔓延させる可能性があるのなら、
定期検診のように、
定期的な感染症チェックを受ける機会を設けて、
自己認識を高めるとか、
何らかの対策が必要なんじゃないかしら…



また、正直、現在入院中の患者さんに対して
(動揺して) ちゃんと接することができるか不安でした。
毎日、血まみれの処置があるので…



昨日、患者さんに会いにいった時、
本人にHCV(+)のことを告げないといけない、と思いました。

詳しく聞くと、
数十年前、怪我をした時に、輸血歴があったとのこと。
本人は数十年もHCVキャリアと知らなかったため
未治療で慢性化していたことがわかりました。。


お気の毒な話です…


彼は、とても気のいいおっちゃんで、
4本の指を失った上に、思わぬ病気が見つかったのに、

明るく、
感染症がわかって良かった、ありがとう、

と言っていました。


そして、病気のことをわかりやすく説明してあげて、
今後は消化器内科で詳しい検査と、フォローアップが必要なことを
お伝えしました。





今回のことで、
医者って仕事は、自分を犠牲にしないと成り立たないのかなぁって
疑問に思いました。

もちろん、どんな仕事でも、リスクが全くないことはないですけど…

でも、実際に、自分や家族の身に危険が生じたなら、
もはや、献身的に医療に従事することは不可能でしょうね…

医者も人間ですから…






自分の身は、自分で守るしかない

って痛感しました。。。







くよくよしてても仕方ないので…
明日からいつものぶぇぶぇに戻ります。。

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