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針刺し事故 (2) 

昨日のつづきです。


さて、一般の方には、HCV(+)ってなんのことやら
わからないかもしれません。


ここで、病気の詳しい説明することは割愛しますが、

(詳しく知りたい方は、ネットでも十分調べられます)

簡単にいうと、HCV C型肝炎ウイルス で、
血液を介して人に伝染し、発症すれば急性肝炎
急性肝炎から70%くらいが 慢性肝炎 になり、
その数%が 肝硬変 、さらに数%が肝臓癌になるという病気です。

疾患が発見されてまだ20年経っていませんから、
それまでに輸血や血液製剤を使った方に、後になって見つかり、
問題になりました。

このような 医原性のもの 医療従事者の針刺し事故 に加え、
刺青(イレズミ) 覚せい剤のまわし射ち などによる感染が
原因になります。

通常、家族内感染(性行為感染、母乳感染、分娩時の感染)
心配ない とされています。


なので、普段の生活で感染することほとんどありません。


しかし、医療従事者にとっては、このとおりではありません。


万一、針刺ししてしまった場合について、
厚労省のHPに簡単に書いてありました。


>>> 厚労省のHP


今回の私の場合は、
25G注射針で患者の血液が付着したもの、
数日後にわかった HCV RNA 検査では

(治癒した肝炎じゃなくて、今現在肝炎だとわかる)

RNAはかなり高値 で、
かなり萎える状況です…


ただし、刺したのはほんの擦った程度で、
これを強みに抱いて、感染しないことを
数ヶ月(潜伏期間)、願うしかありません…


また、私の記憶では、針刺しによる感染成立は
1%よりずっと少ないと思っていたので、
このHPのデータ (数%) はかなりショックでした。

予習せずに授業に出て、
当てられちゃうくらいの確率じゃないですか…



そんなこんなで、もし発症したら…
って考えたら、気分が悪くなってきました…

結婚も子供もまだなのに…
(家族感染はないとはいえ、いい気分はしません…)



よかれと思って頑張ったこと で、
このような健康被害にあうなんて、
とてもやりきれない気持ちでいっぱいです…

患者さんを恨めしいとさえ思ってしまうのは
いけないことでしょうか…

自分の感染症を把握していない患者さんに
一瞬、憤りのようなものさえ、感じてしまいました…


でも、それは間違いです…


世の中は分担・分業ですから、
医学に関し、世間に周知する責任があるのは医療関係者です。

知識を持たないことで、
一般の人が感染症を蔓延させる可能性があるのなら、
定期検診のように、
定期的な感染症チェックを受ける機会を設けて、
自己認識を高めるとか、
何らかの対策が必要なんじゃないかしら…



また、正直、現在入院中の患者さんに対して
(動揺して) ちゃんと接することができるか不安でした。
毎日、血まみれの処置があるので…



昨日、患者さんに会いにいった時、
本人にHCV(+)のことを告げないといけない、と思いました。

詳しく聞くと、
数十年前、怪我をした時に、輸血歴があったとのこと。
本人は数十年もHCVキャリアと知らなかったため
未治療で慢性化していたことがわかりました。。


お気の毒な話です…


彼は、とても気のいいおっちゃんで、
4本の指を失った上に、思わぬ病気が見つかったのに、

明るく、
感染症がわかって良かった、ありがとう、

と言っていました。


そして、病気のことをわかりやすく説明してあげて、
今後は消化器内科で詳しい検査と、フォローアップが必要なことを
お伝えしました。





今回のことで、
医者って仕事は、自分を犠牲にしないと成り立たないのかなぁって
疑問に思いました。

もちろん、どんな仕事でも、リスクが全くないことはないですけど…

でも、実際に、自分や家族の身に危険が生じたなら、
もはや、献身的に医療に従事することは不可能でしょうね…

医者も人間ですから…






自分の身は、自分で守るしかない

って痛感しました。。。







くよくよしてても仕方ないので…
明日からいつものぶぇぶぇに戻ります。。

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Comments

針刺しとは、大変だったんですね。

「血液型カード、感染症カードの方が
よっぽど必要」

私も、そう思います!

メタボ健診なんかより、よほど大事ですよね。

会社とかの職場健診で血液検査するのだから、
血糖値や貧血だけじゃなくて、そういうの調べてくれたらいいのに。

医療現場には、危険がいっぱいですね。

管理人のみ閲覧できます

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先生、私も HCV の針刺しやった事ありますよぉ、
それも、梅毒のおまけつきで。

CVカテーテル挿入中の事故でした。

それも、数日後のカットオフインデックスは陽性だし、
かなり目の前真っ暗でしたが、
院長の『消える事あるしぃ。』というのんびり意見と、
まわりのスタッフにささえられ、
1ヶ月後の検査では、なんと陰性に。

そして、1年後も陰性で、お咎めなしとなりました。

こんなケースもあるので、
少しでも、気休めになったらいいな、と思います。

Kei☆さん。

そうですね。
事実を知らないことで、両者が不幸になるなんて、
悲しいですよね。
まぁ、すべての人に検査をっていうのは、
コストの面とか、制度としては難しのかもしれませんけど…
それに準ずるものは必要と思います。。

ピィさま。

ピィさん、陰性化してなによりでしたね(;_;)

ほんとに、生きた心地がしないものですよね…
私も信じてがんばります、、

とりあえず、自分の免疫に最大に働いてもらうべく、休日は寝まくりましたよ(オンコールだけど)!!

ぶぇぶぇさま

そうですよ。

私は、予防接種のB肝の抗体は、10年以上温存するは、
HCV の針刺しは、陰性化するは、
もち、梅毒もセーフだったのは、

能天気なスタッフのおかげかもしれません。

実は、契約終了でその1ヶ月後に、大学に戻る予定だったのですが、
針刺しした直後、

病院のなかで、
『ピィ先生が針刺ししたので、肝炎になってしまい、
療養のために、ずっと病院に残るそうだ、
ワ~~イ、ワ~~イ♪』と言う、
わけわからない気遣いで、悩むのに飽きてしまいました。

そのおかげか、ぐっと免疫が高まったようです。

寝まくって、食べまくって下さい。

そして、ウイルスなんか追い出して下さいね。

コメント、メール感謝です。。

コメント、メールでのあたたかいおコトバ、
ありがとうございます(/□≦、)

ピィさま。

なんと!!

「ゆるイイ話」なんでしょう(T0T)!!

元気いただきました♪


寝まくり、食べまくり
確かに、今私にできることはそれだけのようです。
彼も心配(もちろん、不要な心配はしてませんが)してるので、
ワーカホリックはしばらく禁止しないといけませんね。
自分の将来がかっていますから…

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